EtherCalcの使い方
DockerでEtherCalcを動かすでEtherCalcをインストールしたので、実際に使い方を見てみるが、もちろんすべての説明はできない。要所要所を説明していくことにする。
特徴
※Googleのスプレッドシートを全く使ったことが無いので、いくつかはそのユーザには常識なのかもしれない。
オンラインでリアルタイムにコラボ
先の記事にも書いたのだが、EtherCalcの大きな特徴としては、複数の人間が同じスプレッドシートを同時に編集してもOKなことである。互いに互いの編集をオンラインでリアルタイムに見ることができる。
そのため、通常のファイルベースのスプレッドシートと異なり、タイミングによっては編集部分が消えてしまうということもない。何かしらのクラウドストレージによって複数の人間が一つのファイルを共有していれば、これは確実に起こることだろう。
ユーザ認証がない
その一方ユーザ認証が一切なく、サイトのURLを知っている者であれば、誰にでも使われてしまう。プログラム改造以外でこれを行うためには、BASIC認証を追加するしかないだろう。先の記事ではこれを行った。
シートIDはランダム
やってみればわかるのだが、トップ画面で「Create SpreadSheet」ボタンを押せばスプレッドシートが作成されるが、このIDはランダムになっている。好きな番号をつけることはできないようだ。
例えば、「https://ec.example.com/ub6yfsyzo9pj」といったものになる。
したがって、このIDはちゃんと覚えておかなければいけない。忘れてしまうと二度とそのシートにアクセスできなくなる。逆に言えば、BASIC認証の無いEtherCalcのインストールでも、このIDがわからなければ、誰も見ることはできないため、見せたい相手にだけIDを伝えれば良いということになる。
しかし、疑問な点としては、一度作ったが、不要になったからといって、削除する方法が見当たらないことだ。何か方法があるのだろうか?
※もしうっかりIDを忘れてしまった場合に、(管理者は)EtherCalcの使っているRedistデータベース内で見つけ出すことができるのか調査する必要があるだろう。
デスクトップスプレッドシートとは少々操作が異なる
オンラインでブラウザ上での操作のため、通常のデスクトップスプレッドシートとは少々操作が異なる部分がある。最大の違いとしては、シート上で右クリックしても、スプレッドシートのメニューは表示されず、ブラウザのメニューが表示されてしまうことである。これは、トップに並べられたメニューで行うようになっている。
簡単な操作方法
※テストに使っているシートのIDを自分用に残す:rg0c2htx2smt
エクスポート
まず必要な部分としては、エクスポートなのだが、ここにそのボタンがある。
ODS、XLSX出力ができるのはいいのだが、残念なことに数式はすべて失われて、結果の値しかエクスポートできない。
掲示板を見てみると、何年も前にこのことが指摘されているにも関わらず、現在のものでも修正はされていないようだ。
あくまでも、バックアップの目的で使う、あるいは、単純な数式のみを使うことにして、エクスポートされたファイルを何かしらに運用するのであれば、再度入力するほかないだろう。
右クリックメニューの代わりのメニュー
これは単純なものだ。例えば、あるセル範囲の数値フォーマットを変更したい場合には、通常は右クリックメニューを使うのだが、それができないので、タブメニューになっている。
ここで指定して「SAVE」とすることで、数値フォーマットが適用できる。
課題
ということで、このソフトの今後の課題としては、以下だ。
- 不要になったシートを削除する方法はあるのか?
- そもそも管理者はシート一覧を見ることができるのか?
- ユーザ登録と認証の仕組みは組み入れられるのか?
- 上があれば、各自覚えやすいIDを自由につけられると思われる。
- 数式もエクスポートできないものか?
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