Thinkpad X1 Carbon Gen 5 (2017)のバッテリー不調
現在のところの結論(2023/4/16)
内蔵バッテリーがヘタった場合は、とりあえず内蔵バッテリーをはずしてACアダプタで使うこと。ただし、ACアダプタでは不安定でいきなり電源が落ちることがあることに注意。
内蔵バッテリーをつけたままだと、まともに機能せず、システムはそれに引きずられて誤作動を起こしてしまう。つまり、ACアダプタがついているのに、バッテリー残量無しとしてシャットダウンしてしまうようだ。
ただし、なぜかACアダプタではなく、PD対応のモバイルバッテリーの方が安定的に動作する。
これは、とりあえずThinkpad X1 Carbon 5th(2017)についてだが、他の機種も同じと想像する。しかし、メーカー側はこのような使い方が可能なことを明確に書いてはいないようだ。当然ながら、交換バッテリーを購入してもらいたいからだろう。
結局、交換用内臓バッテリーを購入した。現在のところ安定的に動作しているようだ。
トラブルの経緯
中古で購入したこの機種だが、調子良く使っていたものの、充電のトラブルが出るようになった。具体的には、画面上(Linux Mintを使用)の充電インジケータが、バッテリー使用中・充電中という表示変更を一秒ごとに繰り返し、それとともに、電源供給されているTYPE-Cソケットの隣にあるACインジケータも点滅を繰り返すというものだ。そして、ほぼ満充電でAC電源接続にも関わらず、非常にゆっくりとだが、画面上の充電量が減っていく。
最初は充電器の不具合かと思っていたのだが、そうではなかった。
ちょうど手元に全く同一機種があったので、試しに内蔵バッテリーを交換してみると、この症状は出ない。
※ちなみに、バッテリーの取り出しは簡単だ。裏蓋のネジ五本をはずして開け、バッテリーのネジ四本をはずし、バッテリーを写真のように引き上げると、コネクタがはずれるようになってる。
ともあれ、ということは、やはり元の内蔵バッテリーの寿命かと思われる。交換バッテリーなどを物色してみたが、高価なうえ、純正のものが見つからず互換バッテリーばかりなので、注文には至らなかった。怪しい販売者にはこりごりしているので、きちんとした評判が出てくるまでは買う気にはならない。
そこで、巷で良く言われている「バッテリーリフレッシュ」というのをやってみることにする。具体的には、電源をはずし、バッテリーのみでOFFになるまで使い続ける。OFFになったら、電源を接続して就寝し、一晩中充電する。
これで、満充電になると思いきや、朝起きてみると、1%しか充電されていない。充電されていないので、昨日と同様に電源を接続しても充電量が減っていき、すぐにシャットダウン。これは、Linuxの設定で充電量が低下したらシャットダウンするという設定をしてあったからだ。
しかし、充電無しでシャットダウンしても構わず電源を接続しながらPower Onすると、充電量0%のまま使用可能になる。「内蔵バッテリーおしゃかでも、これで使えるじゃないか」と思い、そのまま使っていると、そのうちどんどんと充電量が増え続け、今は100%に達している。
電源を挿したまま一日使っているが、特に問題は無い。「充電完了」の表示が出ており、きちんと充電されており、その状態がきちんと表示されているようだ。昨日とは全く違う状況になっている。
何かしらショックを与えたおかげで、ヘタっていた内蔵バッテリーがまともになったという感じだ。画面上の表示も正常になっている。
ともあれ、教訓としては以下である。
- 内蔵バッテリーが死んだと思っても諦めてはいけない。怪しい交換バッテリーを買う前に方策はあるようだ。
- 内蔵バッテリーが完全に死んでしまったとしても、外部電源供給で使い続けることができる。最悪の場合、外出時にはモバイルバッテリーで使えるだろう。交換バッテリーを買う必要はない。
交換バッテリーは、比較的高価なうえ、この機種にしか使えないが、モバイルバッテリーならば他の機種にもスマフォにも使える。充電しながら給電できるモバイルバッテリー(パススルー対応というらしい)なら最高だろう。ただし、うっかりケーブルをはずすと、その途端に電源OFFになってはしまうが。。。
追加:専用の内蔵バッテリーとモバイルバッテリーを比較してみる。
- 【増量】【 GlobalSmart】 lenovo レノボ 01AV431 【6セル・日本セル】対応用 高性能 ノートパソコン 互換 バッテリー
- Charmast モバイルバッテリー 23800mAh 大容量 65W
前者は専用内蔵バッテリーで、7500円で4080mAh。後者は、普通のモバイルバッテリー(パススルーではない)、6500円で23800mAh。コスパの違いは圧倒的だ。後者のモバイルバッテリーは数ヶ月使用しているが悪くはない(表示値通りの容量かどうかは測定していない)。内蔵バッテリーがヘタっても安易に購入せず、モバイルバッテリーで補強してだましだまし使った方が得策だろう。
10日後
その後、調子良く使っていたのだが、またも同じ症状が始まった。以下のような具合である。
Linux Mintの画面上のインジケータは充電中・バッテリー使用中を繰り返す。
本体側面の電源インジケータは点滅を繰り返す。これは本来「電源に接続していれば」緑かオレンジの点灯になるはずだが、点滅する。
この後、どうなるのか様子見である。ちなみに、バッテリー残量低下時に、シャットダウンさせてはいけない。電源接続中でもふいに切断されることになる。
その二日後
どうもバッテリーとマシンの挙動が不審である。電源に接続しっぱなしだと、充電量が増えて行くこともあれば、減っていくこともある。0%になっても電源は落ちないはずだったのだが、実際には落ちてしまい。その後、数度入れ直してもすぐに落ちてしまう。かと思いきや、今度は調子良く動き出し、充電量も増えていく。一体どういうつもりなのかわからない。
ともあれ、0%になったら落ちてしまうことがわかったので、これは新しいバッテリーを買わねばならないだろう。純正の物が見つからないので、代替バッテリーとしてどこを選ぶかが重要になってくる。
その二日後
どうにも不安定になってきたので、国内に販売店があり、電話番号が書いてあるところのバッテリーを注文した。その一方で、現状があまりに使い物にならないので、バッテリーを完全に取り外し、アダプタだけで行けるかを試してみた。
バッテリーを取り外すと、Linux Mintのバッテリー表示も消え失せ、OS自体がバッテリー消失を認識しているようだ。
そして、AC電源で使おうとすると、一度は勝手にシャットダウンしてしまったが、それ以降は、今のところ問題もなく動作しているようである。
その二日後
どうにも不安定である。バッテリーを取り外した状態でAC電源で使っていると、ふいに電源が落ちてしまうことがある。しかし、PD対応のモバイルバッテリーで使っていると、バッテリーがなくなるまで動き続けてくれる。想像するには、何かしらふいにバッテリー切替が必要なタイミングがあって、AC電源では当然バッテリーではなく、モバイルバッテリーならバッテリーと認識されるといった感じだ。
ともあれ、AC電源で使えないのは困る。
ここまで書いて、交換用の内蔵バッテリーが来た。と思ったら、全く異なる形状であった。即座に返品。【増量】【 GlobalSmart】 lenovo レノボ 01AV431 【6セル・日本セル】対応用 高性能 ノートパソコン 互換 バッテリーである。販売者は何も確認しないで出品しているらしい。
即座にLenovo ThinkPad X1 Carbon 第5世代 (2017) 第6世代(2018) 交換バッテリー 01AV430, 01AV494 ,01AV429 ,01AV431を発注するが、これも即座に返品。一体どういうつもりなのか?あまりといえばあまりのひどさだ。返品されることがわかっててわざとやってるのか?一体何のために?
結局、この製品を購入して交換した。なぜか、取り付けた直後はやはりLEDランプが点滅状態になるが、ある程度使っていると、安定に動作するようになった。何かしら機械自体が前の内蔵バッテリーの状態を覚えているのかもしれない。