Loqseqを使ってみる。その1
Logseqがとても良いからお前も使えとさんざん言われてきたので、使ってみることにする。ただし、これが何をするものなのか、未だ全体像が見えていない。
一言で言えば、単なるノートであり、書いた内容はMarkdownで保存される。しかし、Markdownには無い機能も持っており、例えば、任意のブロック(Markdown上での箇条書きの要素)を別のページに簡単にリンクできたりする。このため、あるページに別のページの箇条書き要素をリンクし、そこにすぐにジャンプしたりできる(私が知らないだけで、これもMarkdownの機能なのかも)。
また、このノートの種類としては、主にはページか日誌の二種類で、ページというのは、タイトルとしてつけた任意の名前のファイルのMarkdownファイルになり、日誌は、日付をファイル名として保存される。日誌と言っても、日記を書けというわけではなく、その日に思いついたことを適当に書いてねという意味らしい。
以下では、Linux Mint 21.1で、ソフトウェアマネージャからFlathubのLogseqをインストールしてみた。
データフォルダとその他のフォルダ
最初に起動すると、以下のような画面になる。
「新規グラフを追加」をクリックする。
「Choose a folder」をクリックし、データを保存するフォルダを選ぶ。ここが、Markdownファイルその他のファイルが保存される場所になる。詳細は後述。
※後でわかったのだが、logseqは「ファイルセット」切替機能がある。つまり、「今現在編集対象としているファイルの入ったフォルダ」をまるごと別のフォルダに切り替えられる。例えば、「極めてプライベートなものだけを入れるフォルダ」と「あるウェブサイトへのアップロードのテキストを入れるフォルダ」のようにである。Loqseqをウェブサイト構築にも使う予定があるなら、複数のフォルダの切替機能があることを覚えておいた方が良い。
その他の、おそらくインデックスや設定ファイルを保存するフォルダは自動的に作成される。調べてみたところ以下になるようだ。
~/.logseq
~/.var/app/com.logseq.Logseq
具体的に、これらが何をしているのかは追求していない。
データフォルダのバックアップ
当然ながら、データフォルダは随時バックアップしておきたい。巷では、これをGithubのようなGitシステムにバックアップする方法が良く解説されている。しかし、今回はSyncthingを使ってみた。単純に、前項でデータフォルダを指定するときに、既にサブマシンに同期させているSyncthingフォルダの中の新たなフォルダとして作成した。これで自動的にバックアップされる。
データフォルダの構成
適当にノートを取ってみると、データフォルダには、以下ような具合でファイルが格納されている。
- assetsフォルダ:画像などを貼り付けた場合に、その画像が格納される。
- journalsフォルダ:日誌のMarkdownファイルが日付をファイル名として格納される。例えば、2023_04_08.md
- logseqフォルダ:ここに設定が格納されるのかもしれない。config.ednとcustom.cssという二つのファイルが自動生成されている。
- pagesフォルダ:ページのファイルがそのタイトルをファイル名として格納される。例えば、サンプルページ.md
mdファイルは普通のMarkdownなのだが、ブロックをリンクした場合など、一部特殊な記述もあるようだ。これが、通常のMarkdownの仕様のうちなのかは、調査していない。また、ページに画像などを貼り付けた場合、画像自体は、assetsフォルダに格納され、Markdownからは以下のように参照される。
- ![image.jpeg](../assets/image.jpeg)
使い方
使い方としては、おそらく気ままに適当に思いついたことをその場で書き留めていくことを前提としているらしい。だから、まずは日誌に書く。何かしらまとまったところでページを書くということなのだろう。
しかし、これを単にMarkdownファイルに記録していくだけでは、ごちゃごちゃの大量のメモができてしまうだけである。そこでまず、検索機能があり、「リンク」などの機能がある。関連するものをまとめていくわけだ。
しかし、実際にこんな仕組みで、ごちゃごちゃの頭を投影したものを整理できるのか疑問が残るのだが、何かしらベストプラクティスがあるのかもしれない。
Loqseqを使ってみる。その2に続く。