Linux版デスクトップSignalが使えなくなった

2023年4月12日

記事を公開した後で間違いに気づいたので修正する。

修正記事

実は、Flatpakに最新のSignal Desktopが存在していた。別に本家を入れる必要はなかった。事の経緯としては以下。

後述する間違い記事に書いたように、Linux版Signalでの書き込みができなくなった。バージョンを見てみると6.2.0。
Flatpakには古いものしかないのかと思い、これを削除して本家のものをインストール。
起動すると、スマフォ版Signalとの新たなリンクが必要になり、これを行う。履歴はすべて消える（スマフォ内の履歴には影響なし）。
他のLinux Mint使用中の人に聞いてみると、6.3.0になっていて、書き込みに問題は無いという。彼もFlatpakでインストールしたはずなのに、何が違うのだろう？
Linux Mintのソフトウェアマネージャの右上メニューから「パッケージの一覧を再読込み」後、改めてSignal Desktopを見てみると、6.13.0になっている。
本家のものをアンインストール（sudo apt remove signal-desktop)し、ソフトウェアマネージャからFlatpakのものを再度インストール。
起動すると、データは残っていたので、スマフォ版Signalとのリンクは不要で、履歴がすべて残っている。めでたしめでたし。

というわけでした。疑問な点としては、

単に、ソフトウェアマネージャの右上メニューから「パッケージの一覧を再読込み」をすれば「更新」ボタンが出てきたものなのか
それとも、新たなバージョンをインストールするには、いったんアンインストールしなければならなかったのか

以下は間違い

Linux版デスクトップSignalが突然使えなくなった。相手のメッセージは読めるのだが、何も書き込みができない。Linux Mint 21.1である。

簡単な問題だったが、Linuxに入れていた過去履歴はすべて消えることになった（スマフォの方には残っている）。

原因としては、FlatpakでSignal Desktopをインストールしていたこと。このバージョンは6.2.0である。

つまり、Flatpakのリリースが古いまま（Flatpakのみならず、もちろん他のパッケージも同様だろう）で、更新されるのを待つこともなく、Signalはいきなりプロトコルを変更するか何かして、古いバージョンでは書き込みできないようにしてしまったのである。何というせっかちな対応だろうか、「バージョンが古いよ」と表示されるやいなや書き込みができなくなっていた。

結局のところ、本家からLinux用のパッケージがちゃんと配布されているので、Flatpakなどを使ってはいけなかったのだ。いったん、Flatpakの方をアンインストールし、本家のやり方でインストールする。

※後述するが、これをやると、デスクトップ版にあった履歴は全部消える。スマフォにある履歴に影響することはない。

Signal Downloadにある「Linux (Debian-based) Install Instructions」の通りにインストールする。

# NOTE: These instructions only work for 64-bit Debian-based
# Linux distributions such as Ubuntu, Mint etc.

# 1. Install our official public software signing key:
wget -O- https://updates.signal.org/desktop/apt/keys.asc | gpg --dearmor > signal-desktop-keyring.gpg
cat signal-desktop-keyring.gpg | sudo tee /usr/share/keyrings/signal-desktop-keyring.gpg > /dev/null

# 2. Add our repository to your list of repositories:
echo 'deb [arch=amd64 signed-by=/usr/share/keyrings/signal-desktop-keyring.gpg] https://updates.signal.org/desktop/apt xenial main' |\
  sudo tee /etc/apt/sources.list.d/signal-xenial.list

# 3. Update your package database and install Signal:
sudo apt update && sudo apt install signal-desktop

起動すると、最初からやり直しであることがわかる。当然と言えば当然だが、以前の履歴を維持してはくれない。ここを追求しても良かったのだが、スマフォの方には履歴が残っているので、それほど困らず、無視することにした。