Windows10でウェブカメラが使えず、音声も拾えない
問題
Windows10でウェブカメラが使えず、音声も拾えないという状況に陥った。モノは定番中の定番と思われるLogicoolのHD Webcam C270だ。
これは、特に何をするでもなく、Windows10に接続すればドライバがインストールされる。デバイスマネージャーにもちゃんと表示されている。
しかし使えない、Skypeでも「カメラが無い」と言われるし、(この製品にはマイクもあるのだが)音声も拾えないようだ。
メーカーのサポートページにも行ってみたが、特にドライバのダウンロードなどは無い、カメラ制御用のソフトがあるのみだ。しかし、これを実行してみても以下になってしまう。
つまり、ドライバは問題無いらしいのだが、SkypeでもLogicoolの制御ソフトでも使えないのである。
解決
しばし悩んでいたのだが、一つだけ思いあたることがあった。Windows10の設定で、くだらない「Windowsアプリ」なるものを削除するとともに、すべてのプライバシー設定をプライベート側にしていたのである。
つまり、以下の「アプリがカメラにアクセスできるようにする」をOFFにしていた。
ところで、この設定もまたマイクロソフトのデタラメぶりが発揮されているのだが、非常にわかりづらい。
- アプリがカメラにアクセスできるようにする
というスイッチをONにしなければアクセスできないのだが、この文言が間違っている。
正しくは「Windowsアプリとデスクトップアプリがカメラにアクセスできるようにする」である。後者は従来のWindows上で動作するアプリケーションを意味する。
このスイッチをONにしなければ、両者ともカメラにアクセスできないのである。次に
- カメラにアクセスできるアプリを選ぶ
という設定があるのだが、これはあくまでも「Windowsアプリ」について個別にアクセス許可を与えるものであり、デスクトップアプリについては、個別に許可を与えることはできないらしい。先の「アプリがカメラにアクセスできるようにする」がONであれば、どのソフトも許可されるようだ。
- Skypeアプリへの許可
そしてここにSkypeの設定があるのだが、これはあくまでもWindowsアプリであるSkypeの設定であって、デスクトップアプリのSkypeには無関係なのである。ここがOFFであっても、デスクトップアプリのSkypeはカメラを利用できる。
結論
いつまでたってもマイクロソフトのUIというのはデタラメなままだ。デスクトップアプリに個別許可ができないのであれば、「アプリがカメラにアクセスできるようにする」のON/OFFに関わらず、これまで通りデスクトップアプリが自由にカメラを利用できるようにしさえすればこんな混乱は起こらないはずなのだが、どういう頭は無いらしい。