LINEのデータを扱う

2023年2月19日

大衆監視ツールであるLINEだが、なくては困る場合もある。しかし、スマフォでの機種変更、パソコンの入れ替え時(パソコン用LINEの場合)場合には、何も考えないと以前のデータは引き継げない。

さらに、LINE公式の移行方法としては、例えば、Androidの場合にはGoogle Driveを使うという方法しか提供されていない。ここでは、LINEデータの格納場所と形式について調べ、公式以外の移行方法を探ると共に、スタンプデータの取り出しも考えてみる。

データの格納場所

AndroidとWindowsで調べてみたが、結論から言えば、格納形式は全く異なるようである。

Androidの場合、「/Android/data/jp.naver.line.android」以下に格納されている。以下のような具合のフォルダ構造だ。

Windowsの場合、「C:\Users\ユーザ名\AppData\Local\LINE」で、以下のようなフォルダ構造になっている。

iPhoneが無いのでわからないのだが、この調子だと、おそらくiPhoneでのデータ構造も異なるのではないか?これは間違い無いところだろう。LINE公式の説明を見てみよう。

https://guide.line.me/ja/migration/

異機種間の場合、引き継げるのは14日間のみなのだそうだ。これは「引き継ぎ」とは言えない。LINEはもともと、14日間程度のあいだトークなどをサーバ側に保持しているからだ(想像だが、間違い無いところだろう)。

要するに、LINEというひどいシステムは、機種ごとにばらんばらんなデータ構造とプログラムになっており、それらの移行は公式にさえサポートされていないということだ。良くこれほどひどいシステムを使い続けるものだと、改めて感じてしまう。

ステッカーデータを調べる

とりあえずここで行いたいことは、ステッカーの画像データを取り出すことである。これは、Windows版の方がわかりやすい。データがpngファイルで格納されているからだ。単純に以下のような具合である。

Android版の方は、ファイルの拡張子が無いのだが、調べてみると画像形式はやはりpngである。

しかし、このステッカーデータ一つをとってみても、Android版とWindows版では全く統一性の無いデータ構造だ。Stickerとstickersとフォルダ名からして異なる。おそらく、Android/iPhoneもこういう状態だろう、移行などそもそも無理な話なわけだ。

ともあれ、AndroidでもWindowsでも、拡張子がなくともステッカーデータ自体は、PNGファイルになっている。また、特にアニメスタンプの場合は、静止pngの下のanimationというフォルダにAPNG(拡張子はPNG)が格納されているようだ。

とりあえずここまで。