Linux Mint 21.1の日本語入力の変更
Linux Mint 21.1のインストール時に日本語を指定すると、OS起動時には既に日本語入力が可能になっており、漢字モードのON/OFFは半角/全角キーで切り替えられるようになっている。漢字変換辞書は本当似最小限のものしか無いのだが、ときどき「これが出ないのか!」と思う以外は特に不便なく入力ができるように思う。
※以前は、Atok X3という有料版の日本語入力があったようだが、現在も有料版の優れた日本語入力があるかは不明。
これについて少々変更を行った。なお、Cinnamonを使っている。
英語キーボードを使いたい
という要求が出てきた。OS自体は日本語で使うのだが、キーボードは英語キーボードを使いたい。この対応を考えてみる。ただし、ノートパソコンのキーボードが英語であっても、日本語の外部キーボードも追加可能だ。したがって、容易に切り替えられれば大変便利だろう。
英語キーボード配列を指定する。
これは思ったより簡単だった。英語キーボード・日本語キーボードを両方指定して、タスクバーアイコンで簡単に切り替えられる。
以下で設定する。
システム設定>ハードウェア>キーボード>レイアウトタブにて、Englishキーボードの配列を追加するだけだ。
+を押して適当なものを追加するのだが、キーボードアイコンのボタンを押して所望の配列かを確認する。若干実際のキーボードとは異なるのだが、English(Norman)が、最も通常のノートパソコンの英語キーボードに近いように思われる。
英語・日本語キーボードを切り替える。
上を行うと、タスクバーにインジケータが出てくるので、ここで簡単に切り替えることができる。
Ctrl+SPACEを追加の漢字変換キーにする
さらに、半角/全角キーの無い英語キーボードで日本語入力するために、半角/全角キーに加え、Ctrl+SPACEを漢字入力切り替えにしたい。
詳しい説明が無く、良くわからないのだが、いろいろ調べてみると、こういうことのようだ。日本語入力を司るインプットメソッドフレームワークとして現在の主なものとしては、IBusとFcitxというのものがあり、デフォルトでは、IBusになっているため、これをFcitxに変更し、Fcitxの設定で半角/全角キーとCtrl+SPACEの両方共に漢字ON/OFFキーにする。
さらに、このインプットフレームワークの中で、様々なインプットメソッドを変更できるようなのだが、これは、Google日本語IMEからオープンソースになったMoacに決まりのようだ。
インプットメソッドフレームワークの変更
システム設定>設定>入力方式を開く
デフォルトではIBusになっているはずなので、これをFcitxに変更する。
漢字入力ON/OFFキーの確認
これはデフォルトで所望の設定になっていた。fcitxを検索して、fcitx設定を起動する。
このように既に、Ctrl+SPACEとzenkakuhankakuになっているのだが、異なる設定の場合には、それぞれクリックして対象のキーを押して設定する。
ついでに、CapsLockをCtrlにする
なぜ未だにこんなキーがついてるのか、皆疑問に思わないのだろうか?そのまま使ってる人は、一度も押したことが無いか、あるいは間違って押してしまって焦ることになるか位だろう。
CapsLockは不要なので、これをCtrlキーにしてしまう。そもそものCtrlキーの位置が下の方すぎて、他のキーとの組み合わせ(同時押し)には不便である。
システム設定>ハードウェア>キーボード>レイアウトタブで右下のオプションをクリックし、以下をONにする。
まとめ
以上によって、所望の設定ができた。これで、英語キーボード・日本語キーボードのどちらでも使えるようになる。
気のついた点としては、Fcitxに変更すると、変換候補がその場で表示されるようだ。こればIBusでは表示されなかった。
以下のような具合である。
トラブル
再起動すると、全く日本語入力ができなくなっていた。本当はどうやるのかわからないのだが、再度fcitx設定を開き、以下のようにMozcを先頭にしてやると動くようになった。ただし、最初から日本語入力モードになる。
あるいは、以下にすると、半角から開始するようだ。
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