Linux Mintでオフィスソフト
WindowsからLinux Mint(Ubuntu)に移行して困ったことは色々とあるのだが、オフィスソフトもまた困ることの一つである。
もちろんMicroSoft製のオフィスなど死んでも買う気はないので、他のオフィスソフトをWindows時代は使っていた。定番の無料のオフィスソフトといえば、OpenOfficeとその派生のLibreOfficeなのだが、これが非常にわかりにくくて使いにくいことは、もはや15年以上前から知っていたし、このひどさは今でも変わっていない。こんなものを使ってる人間が本当にいるのかと思うくらいだ。そこで、Windowsでは無料版のWPSオフィスを使っていた。これで十分だ。
しかし、Linuxに移ってみると、WPSオフィスがまともに動いているとは言い難い。開発が途中でストップしていて放置されているようだ。メニューなどが日本語にならないのは良いとしても、使っている途中でクラッシュしてしまう。これでは作業にならない。そこで改めてオフィスソフトを探してみることにし、以下を発見した。
6 Best Office Suites for Linux in 2023
※ただし、最後のNimbus NoteやInkDropは「オフィスソフト」とは言えないし、そんなことはうたっていない。
基本的にプレゼン(パワーポイント)しか使わず、求めることはそう多くは無い。背景が指定でき、文字が入力でき、タイトルや列挙などの表示ができ、画像や動画を挿入できればそれで良いのだ。それらのスタイルが一箇所(マスタースライド)で簡単に操作できるとよい。単純なことである。
そもそも、MicroSoftオフィスの、もともとのファイルフォーマット(doc, ppt, xls)はプロプラエタリ、つまり、MicroSoft独自のフォーマットだった。そのため、各社の互換ソフトというのは、それを苦心して解析して作成されたものだった。しかし、OpenOfficeが新たなオープンなフォーマットをやりはじめると、MSもあわててオープンにしますと言い出し、それが現在のフォーマット(docx, pptx, xlsx)になっている。当然、OpenOfficeのフォーマットとの互換性は無いのだが、このため、理屈の上では、どこでも互換ソフトを作れるわけであり、別にMSを使う必要はない。
であれば、あらゆるところで好きなソフトを使えば良い話なのだが、その一方で、例えば、大学などでは、Microsoft Teamsとかいうチームソフトが強制され、こいつがMSオフィスを強制しているため、実質的に他ソフトメーカーを排除しているのである。とことん悪どいやり口なのがMSという会社だ。
WPS Office
https://www.wps.com/ja-JP/からdebパッケージをダウンロードし、ダブルクリックでインストールする。Windows版とは異なり、日本語化されていないし、使いづらい。最大の問題はふいにクラッシュしてしまうことである。
wps-office_11.1.0.11691.XA_amd64.debというファイル(バージョン)である。
上はいったんアンインストールする。
sudo apt-get purge wps-office
次にFlatpakのものをインストールしてみる。バージョンは、11.1.0.11691である。
これがまたおかしい。なぜか、~/Downloadsや~/Documentsには書き込めるが、~/Desktopには書き込めない。Permissionをチェックしろという。
PNG画像をドラッグドロップして挿入しようとすると、「そんなファイルは存在しない」とか、「認識できないフォーマットだ」などと受け付けてくれない。正直、どうやればまともになってくれるのかわからない。
これもアンインストールすることにする。使い物にならない。
OnlyOffice
Flathubにパッケージがあるので簡単にインストールできる。使い始めると、最初に出くわすのは、画像をドラッグドロップで指定できないこと。わざわざ挿入タブから画像を選択し、ファイルオープンダイアログで指定しないといけない。画像を多用する場合には、これはかなりめんどくさい。
もう少々調べてみるが、このめんどくささでとりあえずやる気が失せた。
SoftMaker Office
これは30日間のお試しのある有料ソフトだ。料金は以下にあるが、最低のもので月間440円か、年間4400円。TeamViewer等のソフトのアホみたいな金額に比べればリーズナブルかと思う、日常的にオフィスソフトを使う人にとっては。
https://www.softmaker.com/en/softmaker-office
しかし、私の場合、オフィスソフトなど、そう使うものではないので、使う時だけ料金を払っても良い。ただし、まともに使えるならの話だが。。
https://www.softmaker.com/en/applicationsからLinux用のdebパッケージをダウンロードして、インストールしてみる。ファイル名は「softmaker-office-2021_1062-01_amd64.deb」である。
使用を開始すると、こんなダイアログが出る。
しかし、本格的に使う前に、後述のFreeOfficeというのを見つけたので、いったんこちらはアンインストールする。
sudo apt purge softmaker-office-2021
FreeOffice
SoftMakerを検索してみると、FreeOfficeというものが出てくるのだが、こちらは無料で期限も無いのだという。ところが、良く見てみると会社名がSoftMakerになっているのだ。どうなってるのか?
https://www.freeoffice.com/ja/
とりあえず、SoftMakerの方はアンインストールして、FreeOfficeの方を使ってみる。上のダウンロードサイトからダウンロードしたファイル名は「softmaker-freeoffice-2021_1062-01_amd64.deb」になっており、確実にSoftMakerのものらしい。
あまりに売れないからやけくそで無料にしたのだろうか?それとも、一部の機能を削ってSoftMakerに誘導する作戦なのだろうか?
ところが、インストール中に以下のエラーが出る。
以下にならってみる。
sudo apt update
sudo apt --fix-broken install
sudo dpkg -i *freeoffice*
これでうまくいった。起動してみると、先程少しだけ使ったSoftMaker Officeと同じような画面である。ただし、30日間の使用期間やプロダクトキーのダイアログは表示されない。本当にちゃんと使えるものなのだろうか?
さて、このFreeOfficeがまともに使えてくれるとありがたいのだが。。。もちろん、こちらの機能が不足しているならば、SoftMakerの方のライセンス料を支払ってもよい。
と思ったら、やっぱり出た。
出てくるのはこれだ。
https://www.softmaker.com/en/softmaker-office-nx-promotion
やはり、金払うともっと機能が追加されるようだが、例として出ている物に特に興味は無い。やはり、このFreeOfficeが使い物になるかどうかが問題だ。
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