NocoDBの使い方

ごく簡単に一部の機能を使ってみる。ここでは、個人名簿テーブルと各個人への販売品目テーブルを作成し、それらのリレーションを設定してみる。

NocoDBは、MySQLデータベースなど普通のRDBをバックエンドにできるのだが、一般的なSQLの機能は使えないし、一般的なRDBのリレーションは使えない。ごく限定された機能しかなく、RDBを知ってる者からすれば、かなり貧弱で面倒だが、簡単にリレーションが使えるようになっているとは思う。

名簿テーブル、販売品目テーブルの作成

名簿テーブルは単純に名前と電話番号だけにする。Add new tableから適当に作成する。

次に販売品目テーブルを作成する。

リレーションを作成する

一人の個人から複数の販売レコードを参照するようにする。名簿テーブルに戻り、特殊な列を作成する。

「+」をクリックすると、販売品目レコードのいずれかを選択できる。

以下のように設定してみる。

以下のアイコンクリックで、販売品目レコードの表示・編集もできる。

参照元テーブルからは、参照先テーブルの閲覧・編集に移動できる。

参照先テーブルでの操作

参照されている販売品目テーブルは、自動で列が追加され、以下のようになっている。

参照元とは異なり、参照先からは、参照元レコードの閲覧・編集ができないようだ。この例では、鈴木太郎、田中一郎のレコードの閲覧・編集にジャンプすることができない。ここでできるのは、リンク元の付け替え、つまり、「間違えて鈴木太郎にしてしまったので田中一郎に変更する」ことか、あるいは、「新たな佐藤次郎という名簿レコードを作成して、それに付け替える」ことである。

その代わりに、Lookup列というものを作成できる。例えば、各個人の電話番号を同時に閲覧したいとすると、以下の操作を行う。

これによって、販売品目テーブルにおいても、各個人の電話番号が閲覧できるようになる。

第一列は変更できないらしい

上の操作を見ていて気づくことは、第一列の記述がそのレコードを表すものとして他のテーブルに現れることである。上の例dと、鈴木太郎、野菜などの名前である。他の列の順序は自由に変更できるのだが、この列はここに固定になっている。ということは、リンクを間違えないためにも、ここにはわかりやすい名前をつけねばならないということだ。

例えば、個人名はこのままで良いだろうが、販売品目名は、日付+名称というふうに工夫した方が良いかもしれない。