TYPE-C(PD対応)をDC電力供給源として使う

2023年7月13日

ここに記載する情報は自己責任で利用のこと。特にこの種の話については私は完全に素人なので、自身で調べてほしい。

PD対応のTYPE-C出力、つまり、充電アダプタやモバイルバッテリーの出力を、ごく普通のDC電力供給源として使ってみる。

※ただのTYPE-CとTYPE-CのPD対応は、同じ形に見えても全く中身が違うので十分注意すること。また、充電器・バッテリーは当然だが、TYPE-Cの接続ケーブルにいたっても、45Wや65Wなどといった電力供給能力にも違いがあるので注意が必要。

TOSHIBA Dynabook R732/734の電力供給に

まず行ってみたのは手持ちのノートパソコンのdynabookへの電源供給だった。これらの機種には専用のアダプタがついている。純正ではないが、こういった製品である。

外出時には常にこれを持ち歩き、さらにバッテリーとしては、AC100V出力の可能なものを持ち歩いていた。これはSUAOKIのS88という機器である

※ちなみに、このSUAOKIなどの会社、というより販売店だろうが、十分に注意した方が良い。故障の際の対応がなっていないのである。基本的に「販売しっぱなし」でサポートする気など無いと見た方が良い。

これではいかにも不便である。そこで、以下のような構成に変更した。

  • PD対応の充電器
  • PD対応のモバイルバッテリー。これこれ
  • PD対応のTYPE-Cケーブル。これ
  • TYPE-CからAC20Vを取り出すアダプタ

ただし、これらのdynabookの機種は65W以上が必要であり、充電器、バッテリー、ケーブルもそれに対応している必要がある。何も考えずに買ってはいけない。

TYPE-CからAC20Vを取り出すアダプタとしては、これである。100W対応の必要は無いのだが、当時はこれしか販売していなかったと思う。

これを単純に、PD対応のTYPE-Cケーブルに接続する。こうして、65W以上のPD対応充電器やバッテリーからDC20V/65WのDynabookに電源供給ができていた(ただし、本体が壊れたため現在は使っていない)。

PD対応のノートパソコンで使う

当然だが、最近のノートパソコンの電源はこの形式になっており、要求を満たすモバイルバッテリーであれば、ごく普通に使える。もちろん、スマフォの充電にも共通に使えている。下のThinkPadは45Wなので余裕で使えている。

投光器をモバイルバッテリーで駆動し、ポータブルに

次に行ってみたのは、この投光器である。商品を見てもわかるように、これはカーバッテリーへの接続を前提としており、DC12Vあるいは24Vに対応しているという。電力は27Wなので、上に述べた充電器やバッテリーで十分である。

つまり、持ち運び可能な投光器がほしい場合、わざわざバッテリー内蔵や電池式のものを買う必要はなく、ノートパソコンやスマフォで使っているバッテリーを使えばいいということ。

※ちなみにここで初めて知ったのだが、24Vのカーバッテリーというものはなく、12Vを二つ接続して24Vとするとのこと。

これもDynabookの場合と同じである。一応、DC12V出力のアダプタを購入して、モバイルバッテリーに接続してみると見事に点灯した(当たり前なのだが。。。)

そんなわけで、バッテリー内蔵である必要もなし、電池も必要なしになった。

ちなみに、この投光器の場合、きっちり12Vや24Vにしなくても、20Vのアダプタで動作した。これも当然だろうが。。。

なぜこんなことができるのか?もっと安くならないか?

USB Power Delivery(PD)対応モバイルバッテリーとは?特徴と選び方を紹介に解説があるが、この手の充電器やバッテリーは、複数の電圧値に対応している。「5V、9V、15V、20Vの4つに対応」とのことだ。

※ここには12Vがないが、先のアダプタがなぜ12Vで出力できるのか不明。

そして、この電圧値は相手先のチップ(ここではアダプタ)との情報のやりとりによって決まるらしい。つまり、単純にTYPE-Cコネクタから電線を引っ張ってくれば良いのではなく、何かしらのチップで電圧を指定するらしい。この場合は、TYPE-C/DC変換アダプタがその役割を担っている。

『USB PD – DCプラグ変換アダプタ』でType-C電源共通化USB Type-Cに置き換える方法 第1話 Type-Cの原理を知るも参考になる。

しかし、このアダプタがいかにも高すぎる。もう少し安くならないのだろうか?

USB Type-C PDエミュレータを使って12VのDCアダプタ替わりを作った話に説明がある。

三連はみつからず、おそらくこれかと思うのだが、ハウジングがなくて一個450は高い。こういったものもあるが、こちらの方が後から電圧を変更できるので便利だろう。

この手のものは「USB PDトリガー(デコイ) モジュール」と呼ばれているようだ。

【電子工作】USB PDトリガー(デコイ) モジュールを試してみる!CH224K PDトリガーチップについての解説!にも情報があり、特にAliExcpressの価格が安いことがわかる。

後からこんなものも見つけた。商品仕様がわかりづらいのだが、20Vか15Vということだろう。

Haskoss 5 個 004-PD PD デコイ モジュール USB-C PD 20V DC 固定電圧電源トリガー モジュール 5A タイプ C メス入力、ノートブック用

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Posted by ysugimura