動画への字幕の埋め込み

2019年5月15日

弊社ではSubSupportという動画字幕作成ソフトを販売しているのだが、これは動画字幕を「テキストファイル」の形で編集するものである。SRT形式かSBV形式のテキストファイルのエディタであり、これを動画再生をしながら作成していくものだ。

つまり、元の動画そのものには何の変更もしない。YouTube等には、それらの字幕ファイルをアップロードし、動画と共に再生してくれる機能があるので、例えば英語ビデオを日本語字幕で楽しむことができる。

しかし、動画そのものに字幕を埋め込んでしまいたいこともある。別途字幕ファイルを用意することなく、動画のみで日本語が表示されて欲しいのだ。

この目的で使用できるソフトを調べてみた。

MediaCoder

無料で使えるのだが、字幕埋め込みの機能は弱いように感じる。動画をドロップして指定した後、下図の右上の矢印をクリックしてSubtitleタブで設定する。

一番下に字幕ファイルをドロップ、右側でエンコーディング、フォント、言語である。左側で字幕の大きさや位置等が指定できる。

しかし、困ったのは動画をプレビューしながら、字幕の位置や大きさを変えられないこと。いったん動画を停止し、変更した後で再度再生してみるのだが、常に最初からになってしまう。

字幕埋め込み用としては、このソフトは少々使いにくいと感じる。

Apowersoft動画変換マスター

このソフトも無料で使えるが、その場合つまり試用版では左上にクレジットが入る。これでも十分だ、ありがたい。

日常的に使う人にとっては、価格は高く無いと思う。少なくとも、TeamViewerのバカ高さに比較すると、全く安いものだと思う。リモートデスクトップを参照して欲しい。

使い方は簡単だ。動画をドロップした後で、「編集」をクリックする。

あとは基本的に字幕ファイルを指定するだけだ(SRTほかに限られる)。位置などを調整する場合も、字幕付き動画を再生しながら確認できる。

あとは、OKをクリックして元の画面に戻り、「変換」をクリックすれば字幕付き動画作成が開始される。

面倒な点

これはMediaCoderもApowersoftも同じだったのだが、一つ非常に面倒だと思ったのが、長すぎる字幕行を勝手に改行してくれないこと。
画面からはみ出すような長い行は、はみ出してしまい、読めない状態になるのだ。

あらかじめ、そのフォントの大きさで何文字分表示可能であるかを確認し、それ以上になったら字幕ファイルの方で改行しておかないといけない。英文ならば空白で自動的に改行されることになるのだろうか?

しかし、Apowersoftの方は日本語化されているにも関わらず、分かち書きをしない日本語について無頓着のようだ。