ヘッドレス(モニタ無し)マシンへのリモートデスクトップ接続

2022年11月21日

2022/11記:AnyDeskは現在推奨しない。リモートデスクトップまとめを参照されたい

自分は経験が無いので解決法がわからないのだが、AnyDeskでモニタOFF状態のマシンに接続しようとすると、接続できないという報告をされた方が複数おられた。さらに、AnyDeskのバージョンによって接続できたりできなかったりすると言う。

これについてざっと調べてみたが、もちろん決定的な解決方法は現在のところ見いだせていない、私自身が困っていないので。以下はざっと調べた限りのものだ。–>後から解決法が見つかった。これを最初に示す。

後から見つかった解決法

パソコンに「モニタが接続されている」と思わせるためのダミーのプラグを使うことである。以下のような製品がある。

これを接続すると、パソコン側のビデオカードが「モニタが接続されている」と「誤認識」するため、正しく機能してくれるようだ。詳細は以下を参照してほしい。

※当方では試していないので、自己責任でやってほしい。

さらに、VGAアダプタを自作するというページを発見した。

※以下を見て自作しようという方へ、D-SUB 15ピンには二列と三列のものがあることに注意。パソコン用は三列のもの。さらに、正式名称はD-SUBではなく、「ミニD-Sub」というらしい

実際に製作してみた。VGAダミープラグを作ってみたを参照のこと

AnyDeskのサポートでの書き込み

ググってみると、以下のような書き込みがあった。以下はキャッシュ画像だ。しかし、リンク先のサイトanydesk.uservoice.comが停止しているため、質問全体と回答を読むことができない。

要するに、いくつかのモニターOFFのシステムにAnyDeskで接続しようとし、かつリフレッシュレートが60Hz以上の場合に、画面がめちゃくちゃになり使いモノにならないとのこと。全く接続できないわけでは無いらしい。

一般的な解決方法

検索してみると、どうやらこの問題は、モニターOFFあるいはヘッドレス(モニタ無し)のマシンにリモートデスクトップで接続しようとすると発生しうるものらしい。何もAnyDeskだけの問題では無いようだ。

この件について、以下のようなページがある。ここではWindowsのみについて解説されている。

まさに、今回の問題について的を得たページのようだが、もちろんこれでAnyDeskの問題が解決するとは限らないし、詳細な訳を提供することも今のところはしない。以下は大雑把な項目と若干の説明である。

ディスプレイ設定の問題

Windowsがスタートすると、モニタに接続してディスプレイサイズを決めようとするが、無い場合には「安全なサイズ」になってしまう。以下のパラメータをOFFする。

自動ディスプレイ検出をOFFする(RegEditおよびシステムコンフィグでのやり方が解説されている)

これでもうまくいかない場合には、さらにVGAコネクタをジャンパスルなどの措置が解説されている。とても素人向けではない。

オートログインにする

初期画面でユーザを選択させるのではなく、オートログインにしろという。

アプリのオートスタート

オートログインでもアプリが自動スタートしない場合、自動スタートするように設定しろという。

リモートデスクトップの応答性

いかなるリモートデスクトップにおいても一般的な問題、ヘッドレスマシンに限らない。

不要なアニメーション等をOFFにする。

スクリーンセーバー問題

スクリーンセーバ関連の問題を避けるため、ディスエーブルする。

BIOS設定

CPUのCステート(アイドル時状態)が機器に影響することがある。この設定はBIOSにある。

BIOSで「After Power Failure」オプションを「Power On」にする。

Windowsのパワーセーブ設定

明らかな落とし穴としては、パワーセーブモードがリモートでのアクセス不能にすることだ。

WANネットワークでのパワーセーブをディスエーブルする等。

構内監視

リモートマシン環境を監視するための監視カメラをつけろという。

ファイアウォールの設定

リモートデスクトップ接続が可能となるようファイアウォール設定を見直す。

マニュアルアップデート

自動更新にしておくと、いつまにかアクセス不能になったりする。更新をマニュアルにする。

その他

AnyDeskのみで検索しても、なかなか妥当な書き込みが得られない。「remote desktop headless system」で検索するといくつか発見できる。