YOUTHINK Bluetoothバーコードスキャナの検証
ノーブランドBluetoothバーコードスキャナの実力に引き続き、別のBluetoothバーコードスキャナを入手したので検証してみた。
「YOUTHINK ワイヤレスバーコードリーダー 手持ち式レーザーバーコードリーダー Bluetooth/USB両方対応レーザスキャナー 有線/無線両方対応のバーコードスキャナー 高密度バーコード対応 バッテリー内蔵 パソコン/IOS/Androidに対応 (750mAh-電池) 」というものであり、シリアル番号はあるが、型番などは記述が無い。
見ての通り、USBケーブルは通常の「Type A <--> Type B」というものだ。
それと以下のようなカードがついている。マニュアル記載の設定用バーコードの一部なのだが、私の用途では全く必要の無いものだった。
なお、Amazonでの購入後に出品者にPDFは無いかと聞いてみたら、日本語マニュアルの内容のPDFを送ってきてくれた。
b67c93f39f96975b5dda73d348491c99.pdf
USBで接続する
最初はUSB接続モードになっているようで、パソコンにUSBで接続するとそのまま使える。メモ帳でもWordでもコマンドプロンプトでも何でも良いので、読み込んで表示してみる。
注意が必要なのは、このUSB接続モードの状態でUSBケーブルが刺さっていないと(かつ既に充電されていると)、「プピー」というエラー音が発生すること。「もう壊れたのか?」と悩むことになるので注意。
※後でわかったが、Bluetoothペアリングをしていない状態でBluetoothモードにした場合もこのエラー音になる。
他のバーコードスキャナ一般にも言えることだが、デフォルトの状態では0から始まるバーコードの頭の0が落とされてしまう。「0400000491813」が「400000491813」となってしまう。
これを読み込むための設定は、スキャナによって異なるようだが、マニュアル15ページの「UPC-AをEAN-13に変換」かと思われる。これを読み込むとうまく行った。
マニュアル3ページの意味
正直、これもマニュアルの説明がわからない。。。。まずはこれだ。
LEDインジケータとオン/オフ
通常は青色に点灯しているのだが、「青色に点灯」の説明が無い。
スイッチオン/オフのバーコードを読み込むと、オフになり、赤色点灯が数秒続き、その後に青色点灯になるが、この説明も無い。
また、同じバーコードを読み込んで再度オンにすることはできない。なぜなら、青色点灯状態でもオフ状態なので、スキャン光を発しないからだ。
レバーを引き続けてもオンにならない。USBケーブルを再度接続し直すとオン状態に戻る。こういう仕様なのだろうか???
※後でわかったのだが、USBによる充電中にはいくらレバーを引いてもオンにならないのだが、USBケーブルをはずしてレバーを引くとオンに戻る。また、USBケーブル無しで30秒経過すると自動でオフになることもわかった。
Bluetoothで設定をデフォルト値にリセット
このバーコードは「Bluetoothでの接続方法」の項目にあるのだが、Bluetooth無関係に「出荷時状態に戻す」ためのバーコードらしい。実際に試してみると、「UPC-AをEAN-13に変換」を行う前の状態に戻った。
※しかし、さらに試してみると、bluetoothペアリングはそのままになっている。出荷時状態になるわけではないらしい。何をリセットするのだろうか???
Bluetooth接続
さて、スマフォとのBluetooth接続をするのだが、これまたわからない。
「バーコードリーダーを起動させ、ビープ音が三回なります。LEDライトが赤色に点滅、30秒を待ってください。デバイスで「barcode scanner」を検索してから接続してください」
というのだが、特にスキャナー側で何もしなくとも起動中であれば、常にスマフォのBluetooth画面には出てくるようだ。そこでPINコード無しにペアリング可能になる。
別のスマフォにペアリングし直す場合だが、何もしなくともペアリングが移行する場合もあれば、以前のペアリングを解除しないとできない場合があった。
さて、これも以前に検証したスキャナーと同じで、USB接続かつBluetooth接続していても、スキャンデータがどちらに行くかは設定による。それが以下のバーコードだ。
わかりにくい記述だが、
- 有線モードオン:USB接続にデータが送られる
- 有線モードオフ:Bluetooth接続にデータが送られる
ということである。そして、例えばBluetooth接続されていなくても、有線モードオフにはできるため、その場合にスキャンするとエラー音が発生する。
まとめ
ほとんどすべてのバーコードスキャナと同じく、この機種もマニュアルが非常にわかりにくいのだが、何とか使えるようにはなった。わかってしまえば簡単なのだが。。。
- 「UPC-AをEAN-13に変換」で0から始まるバーコードの頭の0を保持する。
- 「スイッチオン/オフ」なるバーコードはオフにしかならない。オンにするには、USBケーブルを抜いてからさすか、あるいは抜いたままレバーを引く。しかし、このバーコードは不要だろう。USBがはずれていれば、充電池のセーブのために30秒でオフになり、レバーを引けばオンになる。
- 「(Bluetoothで設定を)デフォルト値にリセット」バーコードは、なぜかBluetoothペアリングはそのままで、他の設定がリセットされるようだ。
- USB接続・Bluetooth接続の有無に関わらず、「有線モード」バーコードでどちらにデータを流すかが決まり、この設定で決めた接続が存在しないと、バーコード読み込み時にエラー音が発生する。
他にも様々な設定があるのだが、多くのスキャナと同様に上記がわかれば十分だ。つまり、
- バーコード頭の0を読み込む方法
- Bluetoothペアリングの方法
- Bluetooth/USBへのデータ送出の切り替え
である。