AnyDeskリモートプリント機能

2022年11月21日

2022/11記:AnyDeskは現在推奨しない。リモートデスクトップまとめを参照されたい

AnyDesk5.0からは、Remote Printing機能というのが追加されている。これを使ってみることにする。

※ただし、「まとめ」に書いたように最新にバージョンアップしておいた方がよい。

リモートプリント概要

リモートプリントの概念としては以下のようなものだ。

操作する側は、される側のマシンにて印刷指示を行うのだが、このときに物理的なプリンタではなく、AnyDesk Printerという仮想的なプリンタに印刷を行う。

すると、操作する側のマシンに印刷ジョブが転送されて、手元の物理的なプリンタに印刷されるというわけだ。

つまり、「印刷をしたいのだが、向こう側に紙が出てきても意味は無い」というときに非常に便利な機能だ。正直、この機能はうれしい。印刷物を郵送してもらわなくとも、自動で転送してくれるのである。

※あるいは、向こうではPrimoPDF等を使用してPDF化し、そのPDFファイルをこちらに転送するといった方法もあるにはあるが。

AnyDesk Printerのインストール

AnyDesk5.0以上をインストールすると、Windows10の場合には自動的にAnyDesk Printerという仮想プリンタがインストールされている。

コントロールパネルの「デバイスとプリンター」を見てみると、以下の表示がある。

※しかし、Windows7では、手作業でドライバーをインストールしろというのだが、この方法は後述する。説明は以下にある。

https://support.anydesk.com/Remote_Print

実際に印刷してみる

今回は以下の構成でテストしてみた。

  • 操作される側:AnyDesk5.0、「AnyDesk Printer」が自動インストールされたWindows10マシン
  • 操作する側:AnyDesk5.1のみをインストールしたWindows7マシン

※操作する側には「AnyDesk Printer」がインストールされている必要はない。

操作される側での印刷操作はごく普通に行う。その際プリンタとして「AnyDesk Printer」を選択すればよい。

すると操作する側に次のようなダイアログが表示される。

後はお好みのプリンタを選択するだけだ。手元のプリンタで印刷ができる。

Windows7にAnyDesk Printerをインストールする方法

テストでは、操作する側のWindows7に「AnyDesk Printer」が無い状態であったが、その後インストール方法がわかった。

設定を開き、プリンターを選択すればよい。

少々時間がかかる。

その後、デバイスとプリンターを見てみると、以下の表示になる。

逆方向に印刷してみる

Windows7側にAnyDesk Printerをインストールしたので、逆方向に印刷が可能か見てみる。つまり、

  • 操作する側:Windows10, AnyDesk5.0
  • 操作される側:Windows7, AnyDesk5.1+手動AnyDesk Printerインストール

なのだが、先のダイアログが表示されない。操作する側に以下が表示されないのである。

そこで、操作する側をAnyDesk5.1にバージョンアップしてみると、今度はうまく行くようになった。

複数リモートの場合の不可解現象

これは5.2.1で起こっているのだが、複数のリモートデスクトップを操作中に、その一つで印刷をかけてみる。すると、別のリモートデスクトップに印刷ダイアログが表示される。

何はともあれ印刷はできるのだが、かなり不可解な現象だ。

まとめ

  • この機能を使う場合は、何はともあれ最新版にバージョンアップしておくこと。
  • Windows7では先のように手動でAnyDesk Printerをインストールすること。
  • まだまだ不可解現象が発生する可能性はある。

AnyDeskのバージョン確認とリモートアップデートを参照されたい。