KeePassを使ってブラウザ上のパスワードを管理、その5 ChromeIPassによるChromeとの連携

2019年2月25日

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2019/2/25時点でChromeIPassの配布は終了しているようだ。KeePassを使ってブラウザ上のパスワードを管理、その7 KeeFormによるChromeとの連携を参照してほしい

これまでKeePassとFirefoxの連携ついて説明してきたが、今回はChromeとの連携を説明する。

FirefoxがKeePassと連携するためには、KeePass以外に二つが必要であった。

  • KeePass用のプラグイン
  • Firefox用のアドオン

つまり、Firefox上ではアドオンによって拡張動作をするわけだが、直接KeePassとの通信を行うことはできず、KeePassに入れたプラグインとの通信を行うわけである。

これと全く同じで、Chromeと連携させる場合にも、KeePassに入れるプラグインと、Chrome自体の拡張機能の二つが必要になる。

KeePassHttpプラグインをKeePassに入れる

まずは、KeePass用のプラグインKeePassHttpをKeePassに入れる。これはオープンソースとして開発されており、

https://raw.github.com/pfn/keepasshttp/master/KeePassHttp.plgxをダウンロードする。

もし上記URLがリンク切れの場合には、https://github.com/pfn/keepasshttp/の中の「Download KeePassHttp」というリンクからダウンロードしてほしい。

KeePassHttp.plgx

というファイルがダウンロードされるはずだ。これを、KeePassのPluginsフォルダに入れる。「C:\Program Files (x86)\KeePass Password Safe 2\Plugins」といったフォルダになるはずだ。ここには既にFirefox用のプラグインKeePassRPC.plgxがあるので、以下のようになると思われる。

プラグインを格納したら、いったんKeePassを終了し、再度起動する。プラグインを確認してみると、以下のように表示される。

ChromeIPassをChromeに入れる

2019/2/25時点でChromeIPassの配布は終了しているようだ。KeePassを使ってブラウザ上のパスワードを管理、その7 KeeFormによるChromeとの連携を参照してほしい

これは問題無いだろう、単純にChromeIPassを検索して、「Add To Chrome」をクリックするだけだ。すると、Firefoxの時と同じように次のボタンが追加される。

ChromeとKeePassを連携させる

Chrome上のボタンをクリックすると、次のような表示がされる。

コンフィギュレーションされていないのでConnectをクリックして、KeePassHttpとペアリングしろと言っている。

Connectをクリックすると、KeePass側に以下のようなダイアログが表示される。

ここに入力するものは何でもよい。単に名前をつけろと言っているだけだ。「Chrome」とでも入力しておけばよい。

次にChrome上のボタンをクリックすると、以下のような表示がされる。

これは、ChromeIPassがコンフィギュレーションされ、「Chrome」という名前になったことを示している。そして、KeePassHttpと正常に接続したと言っている。

Chrome上でアカウントを自動入力する

後はChrome上で利用するだけなのだが、しかしFirefoxとはかなり勝手が違う。私としてはFirefoxの方が楽かと思う。

Chrome上でのログインアカウント自動入力は以下の手順になる(これを簡単にする方法は今のところわからない)

  • Chromeで対象とするURLにアクセスする。
  • ChromeIPassのボタンをクリックする。
  • KeePass側に確認ダイアログが表示される。そこでOKする。
  • 再度ChromeIPassのボタンをクリックし、アカウントを選択する。
  • Chromeにアカウント情報が自動入力される。

FirefoxのKeeプラグインに比較するとずいぶん面倒なものだ。つまり、以下の手順になる。

Chromeにてログイン画面にアクセスする。

KeePass側に確認ダイアログが表示される。Remember This Decisionをチェックし、Allowをクリックする。

再度、Chrome側のボタンをクリックする。アカウントが示されるので、それをクリックすると入力される。アカウントが単一の場合にはクリックしなくとも自動入力される。